
言葉の介在を必要とせず、強く情動を喚起する事自体が目的化されているものが音楽なのではないか、少なくとも最上位にある音楽とはそういうものではないのか、と考えています。なぜそれを最上と考えるかというと、生きている事を感じさせるものは情動であると感じるからです。
レーベルの人間として志している事は、人対人としては、心震える音や音楽を作り出す事、一般に知られているとは到底思えないその感触や捉え方を人に伝えること。音楽界に対しては、意味ある作品を音楽史に企投する事です。今年、ビショップレコーズより紹介させていただきました作品は以下の通りでした。
『スティーヴ レイシー / スクールデイズ +2』
『ジョー・パワーズ-青木菜穂子 / Jacaranda en flor』
『望月治孝‐近藤秀秋 / el idioma infinito』
『住友郁治 / Oratio 2 -recital 2014-』 なぜ芸術音楽に拘るのかというと、良い仕事をしたいと望むからなのかもしれません。優れた芸術音楽は共通した象徴作用を持つものと感じていますが、少なくともそこに挑戦して良い権利を得た音楽を、ジャズ、アルゼンチン音楽、トータルミュージック、クラシックと、様々な形式から良いバランスで紹介出来たのではないかと思います。もう少し紹介したい作品があったのですが、時間的な制約から丁寧に紹介する事が難しい状態になってしまいました。それは来年の宿題にさせていただこうと思います。
本年度もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
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- 2015/12/29(火) 16:04:00|
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今月の「ミュージック・マガジン」誌を見たら、行川和彦さんのインディーズ盤枠が消えていました。今月だけ削られたなら良いけれど、そうでないなら悲しい事です。海外はともかく、日本の音楽はインディーズ盤の方が面白いと感じるものが多いという現状だというのに。
- 2015/12/22(火) 12:52:29|
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