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Bishop Records blog

レコードレーベル"Bishop Records"の、最新情報やこぼれ話など。

スプリットLP『望月治孝、川島誠 / 自由な風のように』 入荷

AN-14.jpg 現在の日本のアルト・サックス即興で独自の世界を切り開いている望月治孝と川島誠によるスプリットLPが入荷しました。レーベルはフランスのAn'archives。今年発表の作品です。

 双方に共通する特徴は、歌であり、私的なフォークロアであると感じました。フォークロアと言っても音楽スタイル上のそれという意味ではなく、個人的な心象をダイレクトに表象しているという意味での真正のフォークロアで、スタイルよりも表現に還元されて聴こえるという点において、自分の音楽言語に達している素晴らしいパフォーマンスと感じました。日本を含む、最近の東アジア/東南アジアのアルトサックスによるフリーインプロヴィゼーションは、より歌に、より表現に、よりフォークロアに近づいているように感じます。

 数量限定、重量盤LP、ポストカード3枚、英語とフランス語によるライナーノートなどが付属しています。

http://bishop-records.org/onlineshop/article_detail/AN14.html


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  1. 2018/09/10(月) 15:34:22|
  2. 入荷情報
  3. | コメント:0

2018.9.8 第27回相模原芸術家協会展 オープンニングレセプション

39080833_2235487250004123_4638593404421275648_n.jpg 第27回相模原芸術家協会展オープンニングレセプションにて、ダンスパフォーマーの藤田恵理子さんがパフォーマンスを披露なさいます。

 藤田さんのダンス・パフォーマンは、即興性が強い中でも、明確なドラマを感じる劇性の強いものと言えるのではないでしょうか。注目のダンス・パフォーマーと思います。音楽は、『近藤秀秋 / アジール』からの抜粋。

日程…2018年9月8日(土)
場所…相模原市民ギャラリー

16:30〜 レセプション・スタート
17:00頃〜 danceperformance(15分位)

チケットは無くどなたでもご自由に展覧会の作品もdanceもご覧頂けるスタイルだそうです。

そして、本編の第27回相模原芸術家協会展は、9/7(金)〜18(火)まで開催しています。



  1. 2018/09/04(火) 12:56:18|
  2. ライブ情報
  3. | コメント:0

山田唯雄デビュー作『1.0 (one)』録音評、JazzTokyo 誌に掲載

yamada_one.png 日本のレコーディング・エンジニアの大巨匠である及川公生様が、私が録音とマスタリングを担当させていただきました山田唯雄さんのデビューCDの録音評を、Jazz Tokyo 誌に書いて下さいました。
http://jazztokyo.org/reviews/kimio-oikawa-reviews/post-30695/

 クラシック・ギターの録音をする場合、私が念頭に置く事があります。ひとつは、クラシックのオケ録音やピアノ録音をベースに、先人たちが築いてきたクラシック・ギター録音の美学哲学の延長線上にある録音にする事。もうひとつは、それをベースにした実際の優秀録音との比較参照です。その優れた録音のひとつとして、私は及川さんの山下和仁録音を聴き続けてきました。及川さんのクラシック・ギター録音の中には、ジュリアン・ブリームの「Spanish guitar recital」に匹敵する奇跡的なものも含まれていて、常に私の理想でした。

 及川様のレビューは、そこまで分かるのかと驚きました。今回、ディレクターの竹内永和さんが私を信頼してくれて(竹内さん自身が、日本のクラシック・ギター界の素晴らしい才能のひとりです)、自由に録音させてくれたのですが、これでホールのサウンドを私好みに作り替え、さらにほぼワンポイントに近い録音を実施する事が出来ました。音の良さは判断基準がいくつもあり、それらは相反する性質を持っています。厚み(fullness)、前に迫る距離感(project)、切れ(crispness) など、どれかを増そうとすると、どれかが減ります。山田さんは技術のみならず表現に優れたギタリストで、エンジニアとしては、豊かな音での収音を心掛けながらも、デュナーミクの広さと音色の使い分けの巧みなギタリストの特性を殺さない事が、相反する要素として難しいポイントでした。今回はマスタリングも担当できましたので、何をどこに分担させればその音を実現できるかというプランを練りながらの作業でした。

 そして及川さんには、レビュー中で、私が何を考え、どこでその問題を解決したかをすべて指摘されました。特に、マスタリング作業に何を割り振ったのかを指摘されたのは驚きで、CDを聴いてそこまで分かるとは思っていませんでした。同時に、専門外の人にはとうてい理解してもらえないプロフェッショナルの世界を語る事が出来る大先輩がいるのだという嬉しさがありました。だいたい、プリ・ディレイやアーリー・リフレクションの時間や距離やバランスを考え、マイクの位置を1センチずつ動かす世界って、録音の最初から最後まで録音エンジニアしか知らなかったりしますしね。別に知ってもらおうとも思わないんですが、理解してくれる人がいるという喜びです。

 今、こういう所を聴く事の出来るエンジニアの数は多くないのではないかとも思います。先日、グラモフォン録音のポリーニによるベートヴェンのピアノソナタのディスクを聴きましたが、エンジニアが位相を聴き分けられず、またピアノのセンターも取れないレベルにある事が分かるものでした。メニューイン&フルトヴェングラー/フィルハーモニア管弦楽団によるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲など、かつてはモノラルのワンポイント録音にもかかわらず奇跡的な音場と音像を捉えた天下のグラモフォンですら、今はこういうレベルです。そうした中、自分の近くにこれほどの巨匠がいてくれる事の歓びははかり知れないものがあります。及川さんのレビューは、客観的に見ても絶賛にちかいほど褒めていただけたと思うのですが、これって、ピアニストでいえば、ブレンデルやアルゲリッチに絶賛されるようなもので、レコーディングエンジニア冥利に尽きる喜びです。

  1. 2018/09/02(日) 12:40:51|
  2. 未分類
  3. | コメント:0

山田唯雄のデビュー作のディスクレビュー、JazzTokyo 誌に掲載

yamada_one.png ビショップ・レコーズで録音とマスタリングを担当させていただきました、素晴らしいクラシック・ギタリストの録音作品を、Jazz Tokyo誌に取りあげていただけました。ディスク評、録音評ともに紙面トップの扱い、そしてどちらも絶賛に近い内容です。自分が関わらせていただいた作品にこれほどの高評価をいただき、こんなに嬉しい事はありません。

 ギタリストの名は山田唯雄は、昨今のギター・コンクールを総なめにし、破竹の勢いで活躍している新人ギタリストです。アマチュアはともかく、プロのギタリストがこれを聴いて評価できない事はないだろうというほどの見事な演奏です。デビュー作の1曲目には、取りあげられる事の少ない日本人作曲家の現代曲を配置しています。世界初録音かも知れません。こうして、迎合せず自分の主張を通してくるところに、たんなる演奏のプロフェッショナルという一ギタリストではなく、音楽家としての大局観も矜持も持っていることが伺えます。以下、大バッハ「ヴァイオリン・パルティータ2番」、レゴンディ「序奏とカプリース」、ブリテン「ノクターナル」など、アルバム1枚に1曲入っていれば喝采というほどの大曲を次々に演奏しています。デビュー作にしてここまで大曲を並べた日本人ギタリストは、山下和仁さん以来ではないでしょうか。

 ディスク評は、関根彰良様。「クラシック専門ではないミュージシャン及び音楽ファンがこのCDに興味を持って下さることがあれば、これほど嬉しいことはない。そのくらい多くの方に一聴をお勧めしたい作品である。」レビューではご謙遜なさっていますが、関根様自身が、クラシック、フラメンコ、ジャズと、いずれも見事な演奏をなさる素晴らしいギタリストで、少しだけギターを演奏する私からすれば、間違いなく一流と言えるひとりと思います。同じ楽器の場合、自分が楽器について一定の理解があり、さらにそこに矜持も加わるはずなのでなかなか褒められないと思うのですが、ここまで褒めていただけるというのは、個人などはとうに過ぎて、音楽そのものを正しく捉える領域におられる方なのだと思いました。まあ、この演奏を褒められなかったら、音を捉えられてない証拠みたいなものなので、ギタリストとして嘘ですよね、関根さん(笑)。それでも思った事はいろいろあったはずですが、クラシック・ギターに明るくないリスナーのために、こういう文章を書かれる事に人間的な大きさを感じました。
http://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-31151/

 山田唯雄、日本のクラシック・ギターの歴史を塗り替えるほどの大物のデビューかも知れません。このCDがどうなろうが、私にはメリットはないのですが、しかしあまりに素晴らしい演奏でしたので、クラシック・ギターを聴かない人にもぜひ伝えたいと思った作品です。ギターコンペの優勝賞品という特殊なCDですので入手は困難ですが、どうしても手に入れられない場合、ビショップレコーズの方にご連絡いただければ、なんとかします。これはぜひ聴いていただきたい演奏です。


  1. 2018/09/02(日) 12:37:55|
  2. 未分類
  3. | コメント:0

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