先日、ピアニストの青木菜穂子さんの新作のレコーディングをお手伝いさせていただきました。青木さんは日本人としてタンゴ/アルゼンチン・モダン・フォルクローレ双方の前線に立つ数少ないミュージシャンですが、今回録音されたオリジナル曲「Florece en la madrugada」などは、まさに「あの夢の続き」を体感させてくれる見事さでした。ああいう音楽の先ですので、作曲のみならずエスプレッシーヴォな演奏あってこそで、青木さんの演奏がまた見事でした。ラージ・スピーカーの真ん前というレコーディング・エンジニアの特等席で、この音楽のこの録音の最初の聴衆となれたことは光栄でした。