
P.S.F.Records のオーナーである生悦住さんが御逝去なさりました。3日前にサックスの川島誠さんと見舞いに行ったばかり、外から光がたくさん入る心地の良い部屋で、芝が綺麗に映え、梅もまだ咲いていました。ベッド横にはCDが積んであり、その一番上にあったのは、船村徹さんの「希望」という曲の音源でした。これは、延命治療を拒否して病院から出てきた生悦住さんへの退院祝いに、ヒグチケイコさんと私で一緒に録音したもので、「1億円の退院祝いだ」と喜んでくれました。川島さんが「何か聴きたい音楽はありますか」と問いかけると、やはり答えは「船村徹」、そこで「次来るときはギターを持ってくるので、好きなだけ生演奏しますよ」と伝え、その日はお暇しました。
海外文化の吸収に徹した戦後日本の文化状況の中で、戦争直後に生まれた世代が持つ強烈な個性と矜持を携え、戦後の西洋と日本の文化衝突から生まれた独特の音楽文化の様相を海外に伝えた最大の立役者と思います。書きたい事はたくさんあるのですが、長い闘病生活、本当にお疲れ様でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 (近藤秀秋)
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- 2017/02/27(月) 11:55:20|
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