
ピアニストが現代の視点から芸術音楽を追うと、どこに行きつくか。クラシックに集約された西洋音楽を俯瞰し、現代音楽の理念を理解し、ジャズをインプロヴィゼーションの視点から解体し、最終的にはそれを外から眺めることで自分のパースペクティブを確立する。口でいうのは簡単ですが、これを実現しようと思ったら並ではないでしょう。日本人ピアニストでこの条件を満たせるプレイヤーを考えると、それが如何に難しい事であるかが分かると思います。
神田さんは、間違いなくこの条件を満たす音楽家。しかしこのパフォーマンスでは音楽の殆どをモジュラーシンセで構築するようです。この時点で神田さんが何を狙っているのかは何となく想像できますが、流石と思います。もしかするとしばらく神田さんが追及していたこちら方面の音の初披露でしょうか。音楽ライターさんは、エンターテイメントだけでなく、こういう音楽史的に価値あるイベントを拾ってほしいと思います。
https://www.facebook.com/events/883991898360953/
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- 2015/09/15(火) 12:39:19|
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