Bishop Records blog

レコードレーベル"Bishop Records"の、最新情報やこぼれ話など。

日本映画歴代トップ10というものを調べてみると

23755054_1853100111669956_365657191623581302_n.jpg 風邪をひいて何もやる気が起きないので、これ幸いとばかりにいい日本映画でも観ようと、日本映画歴代トップ10というものを調べました。結果はアニメが大半、残りは「踊る大捜査線」と「子猫物語」。基準は、興行成績のようです。この傾向、30位まで下ろうが50位まで下ろうが延々と続きます。

 若い頃に映像作家を志した事がありますが、面接で日芸の教授先生と大喧嘩してその道は絶たれました。クエイ兄弟もソクーロフも侮辱され、正面から教授を否定しにいった私のセンスは実に正しいと今でも思いますが、あまりにストレート、若すぎました(笑)。反対にいる人を味方にしていく器量を18歳の若者に求めるのは酷ですが、反対にいる人をいちいち斬っているようでは、集団の駒として生きる映画界で生きていくなど、どのみち無理だったでしょう。それでも、ヨーロッパと日本の映画は好きでした。日本映画でいえば、吉田喜重「戒厳令」や篠田正弘「心中天網島」あたりを探り当てたのは、作り手になりたいと思うぐらいなら必要なセンスと思いますが、降旗康男「寒椿」や市川崑「悪魔の手毬唄」にも感動するあたりはお客様的。
 いずれにしても、小津安二郎、黒沢明から70年代までの日本映画全体に漂うものに同調する感覚はそれなりにあったと思うのですよね。しかし数十年音楽に深入りしている間に、いつのまにやら浦島太郎、日本映画は私が知っているものとまるで違うものになってしまったのではないか、という感覚です。うまく探せばいい映画もたくさんあると思うのですが、素人なもので探し方が分かりません。

 ところでこの傾向、映画産業界だけなのでしょうか。音楽界も出版界も似ている気がします。大事な部分は脈々と受け継がれている気がするのですが、そういうものがとにかく見えにくい。ここには文化的な根というものがあって、前回の選挙結果、原発問題、今の音楽界の状況など、すべて同じルートから派生しているのでしょうね。オルテガのいう大衆の反逆は、どうも違う方向に誘導されてしまった模様。
  1. 2017/11/20(月) 20:33:22|
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「 Mercure des Arts」に、『音楽の原理』書評掲載

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 超がつくほど硬派なクラシック音楽のウェブ・マガジン「Mercure des Arts」が、『音楽の原理』の書評を掲載くださいました。なるほど、頁数が多いと書評が1年後に掲載されるという事もあるのですね。今の日本では珍しい、ジャーナリズムの鉄則に基づいた、本当の意味での批評をする手厳しい音楽誌なので、覚悟はしていました。しかしありがたい事に、素晴らしい評をいただくことが出来ました。

 私にとっての丘山万里子様は、日本のクラシック音楽界で大変に重要な仕事をしている編集者であり、ライターです。丘山様の仕事がなければ、私はブーランジェも三善晃も浅く接して通り過ぎていたのではないかと思います。そして、丘山様をはじめ、日本の音楽界で重要な仕事を果たしている多くの方々が、この本に正面から向き合ってくれている事に、感謝と安堵の気持ちを覚えます。

 丘山万里子様、素晴らしい評を有難うございました。

http://mercuredesarts.com/2017/11/14/books-principle_music-okayama/
  1. 2017/11/15(水) 21:24:40|
  2. 書籍『音楽の原理』
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照内央晴 (pf) x 加藤綾子 (vn) 即興演奏の映像

 2017年9月27日、神保町の「試聴室」にて行われたライブのダイジェスト映像が、YouTube にアップされました。これは素晴らしい。



CD『照内央晴・松本ちはや / 哀しみさえも星となりて』[Bishop Records, EXJP021]

  1. 2017/10/05(木) 19:15:48|
  2. EXJP021
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2017.10.28 松本ちはや パーカッションソロ公演「リデル2」

Liddell2-1.jpgLiddell2-2.jpg
WEBマガジンのJazzTokyo 誌上にて、「リデル2」の詳細が告知されました。
「リデル」は、今年、ピアニスト照内央晴とのデュオCD『哀しみさえも星となりて』を発表したマルチパーカッションの松本ちはやによる、パーカッションソロの単独公演シリーズで、今回が2度目の公演。クラシック以外のジャンルでは、マルチ・パーカッションによる単独公演というもの自体が希少。

2017年10月28日 open 16:30 / start 17:00
Charge ¥3500 (予約¥3000)  *公園通りクラシックスのホームページから予約可能

公園通りクラシックス
〒150-0042 東京都 渋谷区宇田川町19-5
tel, 03-6310-8871

Jazz Tokyo 国内ニュース

CD『哀しみさえも星となりて』


  1. 2017/09/14(木) 14:20:22|
  2. EXJP021
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JazzTokyo ジョン・アバークロンビー追悼特集

JohnAbercrombie.jpgJazzTokyo 誌に、先日逝去なさいましたギタリストのジョン・アバークロンビーさんに対する短い追悼文を寄せさせていただきました。真面目にジャズを勉強していた頃、90年代のアバークロンビーさんの演奏は、優れた手本のひとつでした。それだけに、彼の音楽は日本でもう少し高く評価されてもよいとは常々思っており、そんな事を書きました。
どうしても原稿を書く時間が取れず、JazzTokyo 誌の編集長様宛の私信で書いた文章をほぼそのまま掲載していただく形となってしまいました。柔軟に対応して下さったJazzTokyo 誌の編集長様およびスタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。

追悼特集 ジョン・アバークロンビー:
http://jazztokyo.org/issue-number/no-233/post-19344/

Jazz Tokyo No.233:
http://jazztokyo.org/

  1. 2017/09/01(金) 23:50:01|
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ジョン・アバークロンビーのご逝去に関し

JohnA-2.jpg 先月23日、ECMから録音を数多く発表なさっているジャズ系ギタリストのジョン・アバークロンビーさんが逝去なさいました。JazzTokyo誌様に寄稿させていただこうと思っていたのですが、メールの行き違いから(私の一方的なミスです)それが適わなかったもので、短い追悼文を。

 ジャズギターというのは、「バンドの中にひとりだけビバップがいる」と揶揄される事すらある楽器と思うのですが、ジャズの歴史の中で、ジャズギターをコンテンポラリーなフィールドに押し上げる重要な役割を果たしたひとりがアバークロンビーさんなのだと私は思っています。ジャズ全体ではなくギターに限定して見れば、果たした仕事の大きさはマクラフリンさん以上ではないでしょうか。アバークロンビーさんというと、どうしてもデジョネットさんらと共演していたフュージョン的な時代がクローズアップされがちだと思うのですが、私が尊敬して止まないのは90年代の録音群であって、分けてもギター、オルガン、ドラムのトリオで演奏されたアルバム『Tactics』を聴いた時には、自分が抱いていたアバークロンビー像とのあまりのギャップに驚かされました。ギターサウンドこそ、ECMのほかのギタリストと似た印象を与えるエフェクターがかったフュージョン的なサウンドメイクですが、その内容は「ジャズ」を基準に見ると、大変に硬派なものであったように感じます。『Tactics』は、凝ったアレンジが施されているわけでも、明確なコンセプトが打ちたてられているわけでも、斬新な和声的な挑戦があるわけでもありませんが、それだけにアバークロンビーさんの音楽的な視点や身についた肉声がストレートに伝わる素晴らしい演奏と録音だと思っています。
 御逝去から10日近くが経過してしまいましたが、かつての一ファンとして、改めてご冥福をお祈りいたします。

  1. 2017/09/01(金) 10:34:03|
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【怪談夜宴】にて、河崎純、狩俣道夫が音楽を担当

KaidanYaen.jpg 饗宴ロウドクシャ様主宰、9月に有形文化財旧田中亭にて2回行われる「怪談夜宴」、9/2回の音楽は作曲/コントラバスの河崎純さん、9/16回の音楽は作曲/フルート・サックスの狩俣道夫さん。どちらもデビュー作をBishop Records から紹介させていただいた音楽家です。放っておいてもいずれ頭角をあらわしたであろう素晴らしい音楽家のふたりですが、最初のひと押しという最も難しい段階でお手伝いさせていただけた事は、レコードレーベルとして少しはいい仕事をさせていただけたのかも知れないと思い、胸を撫で下ろしています。

【怪談夜宴】9/2(土)百鬼ノ夜、9/16(土)幻想ノ夜@旧田中家住宅
◎百鬼ノ夜 2017年9月 2日 土曜日
◎幻想ノ夜 2017年9月16日 土曜日
※両日共に 16時半開場 18時開宴

■会場 国登録有形文化財旧田中家住宅 川口市立文化財センター別館
   埼玉県川口市末広1−7−2

■料金 一夜券  前売 3200円(日時指定) 当日 3500円、二夜通し券 5000円、 学生割引 2000円 ※要学生証提示 ※一夜につき10名限定

■お問い合わせ
饗宴ロウドクシャ実行委員 info_kyouen@gmail.com 

------
河崎純『左岸・右岸』
http://bishop-records.org/onlineshop/article_detail/EXJP009.html


狩俣道生『ノーアンブレラ、ノータンギング、イフ ノット フォー ザ ルーム』
http://bishop-records.org/onlineshop/article_detail/EXJP020.html


  1. 2017/08/30(水) 09:54:58|
  2. EXJP009
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『豊住芳三郎 / SUBLIMATION』 音楽評

EXJP012.jpg 音楽評論の齊藤聡様が、昔に参加させていただいた豊住芳三郎さんのグループの録音をレビュー下さっていました。若いころの自分の演奏は恥ずかしくて聴く気になれません。人前に立つならやるべき事を尽くしてから立てよという感じ。しかしこれは飯塚知さんという知る人ぞ知るサクソフォニストの演奏が実に素晴らしく、そこに25年ぶりのリーダー作に向かった豊住さん、現在ロシアやトルコなど海外で高い評価を受けている河崎純さんのコントラバスが重なり、なかなか智慧ある音楽。素晴らしい演奏家の方とご一緒させていただけた思い出に残るセッションでした。齊藤様、ありがとうございました。

http://blog.goo.ne.jp/sightsong/e/e67d1915fc66dca5fdcd4546c81b7383

http://bishop-records.org/onlineshop/article_detail/EXJP012.html


  1. 2017/08/12(土) 09:07:52|
  2. EXJP012
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